肝斑ができるメカニズムとは?
2022/06/24
30代を過ぎてから両頬やあご、おでこなど広範囲にくすんだように見えるシミ…。
そのシミ、もしかすると肝斑という特殊なシミかもしれません。
一口にシミと言ってもいろいろな種類がありますので、まずはご自身のお悩みのシミはなんというシミなのか理解することから始めましょう。
肝斑とは?
肝斑は、30~40代の女性にできることが多く、お顔の頬や鼻の下やあごなどにできるシミの1種で、左右対称にできることが多く見られます。
肝臓に似た色素斑ができるため、肝斑と呼ばれるようになったと言われています。
原因
肝斑は女性ホルモンのバランスが影響してできるシミと言われ、妊娠や出産を機に女性ホルモンに変化があるときに現れてくることがあります。
そのため、女性ホルモンのバランスが崩れやすくなる30~40代から発生することが多く、閉経とともに肝斑が薄くなったり消失することが多いと言われています。
お顔にできたシミが肝斑かどうか判断する一つの手段として、生理前に肝斑が濃くなる、また目の周りだけ避けて発生する、というものがあるため参考にしてみてください。
内服薬や外用薬で治療されることが多いシミです。
肝斑の治療と対策
治療
色素沈着抑制効果のあるトラネキサム酸を内服し、生活習慣の改善と合わせてじっくりと治療していきます。
また、外用薬として、シミの原因となるメラニン色素の産生を阻害する働きや美白効果が期待できるハイドロキノンや、メラニン色素を外に排出する働きを持つトレチノインを併用して治療します。
予防と気を付けること
原因として女性ホルモンが関係していると言われているため、ホルモンバランスを整えることも大事な治療の一つとなります。
良質な睡眠と栄養バランスのとれた食事、適度な運動を心がける他、ストレスを溜めないよう生活することが大切です。
また、日常の紫外線対策も抜かりなくしっかりと行いましょう。
帽子や日傘などをできるだけ使用し、季節関係なく日常的に日焼け止めを塗り、日焼け対策してくださいね。
また、お化粧をしていたとしても2~3時間を目安に、こまめに塗り直すことも大切です。
肝斑は女性ホルモンの変化の他、肌への刺激も原因の一つと言われています。
そのため、日々の洗顔やスキンケア時には、肌への摩擦に注意してください。