医療HIFU(ハイフ)について
2021/10/15
HIFU(ハイフ)について
ウルトラセルQ+
池袋カロンクリニック院長の原です。
今回は最近話題になっている、HIFU(ハイフ)について説明したいと思います。
ご存じの方も多いと思いますが、HIFUとは「高密度焦点式超音波」の略です。
簡単に説明しますと、特殊な超音波を使って皮膚の深くにある真皮、皮下組織、SMASという、それぞれ深さの違う層に熱を与えてコラーゲン生成を促し、顔のリフトアップなどを目的とした施術です。
特にSMASという表情筋の筋膜に、適切な深さ・適切な温度で熱を与えることが大切です。
これにより皮膚の深いところから熱変性を起こし、たるみやしわの改善を見込めます。
医療HIFUにも多くの機械があり、もちろんそれぞれにプロトコルがあります。
医療HIFUの種類については次回以降について説明したいと思いますが、ショット数も機械によって変わってきます。
たまにエステでHIFUを数千発、何万発打ってもらったと聞くことがありますが、極めて危険です。
多ければ多いというわけでもなく、医療HIFUでは、効果と安全性を考慮し基本的には多くても1000発です。
以前国民生活センターと一般社団法人日本エステティック協会(AJESTHE)により、エステサロンでのHIFU禁止を呼びかけました。
下記にリンクを載せさせていただきます。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20170302_1.html
再三にわたる注意喚起もむなしく、エステHIFUでのトラブルが後を絶たず、2021年7月ついに消費者安全調査委員会(消費者事故調)は、実態調査を行うことを発表しました。
https://www.asahi.com/articles/ASP7Z6HH0P7ZUTIL04L.html
正しい解剖学の知識もないままに、低温でショット数を増やすというのは、熱傷や神経損傷などのリスクを上げるだけです。
もちろんエステで合併症の責任を負うことはできませんので、医療機関の受診をしていただくことになりますが、
皮下の熱傷や神経損傷は治療法などなく、経過観察するしかないので、症状が残ってしまう可能性があります。
こういったトラブルを可能な限り避けるという意味でも、HIFUはしっかりとした知識のある医療機関で受けるようにしましょう。
当院では経験、知識の豊富な医師、看護師による施術となっておりますので、お気軽にお問合せください。
カウンセリング、初診料は無料となっております。
下の写真はHIFU後の経過です。
直後からもフェイスラインはすっきりしますが、1か月後に最も効果が出てきておよそ3か月から半年持続します。